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<strong>宮古ビデンス・ピローサ</strong>®とは

<strong>宮古ビデンス・ピローサ</strong>とは

宮古ビデンス・ピローサは、『豊饒の島』と呼ばれる沖縄県宮古島で、キク科の植物タチアワユキセンダングサ(学名Bidens pilosa L.var.radiata Scherff)を農薬・化学肥料・堆肥を一切使わずに栽培し、独特の工程で加工したハーブです。

宮古島には、サトウキビ畑の道端にも、海岸の岩場にもタチアワユキセンダングサ=ビデンス・ピローサがたくさん生えていますが、これは「宮古ビデンス・ピローサ」ではありません。植物としては同じでも、管理されて育ったものではないからです。自生している植物は、成長にバラつきがあり品質が安定しないだけでなく、成長しすぎて茎が木化(組織が固くなっている状態)していたり、有害な物質や不潔なものがついているかもしれません。つまり、安全性と品質を確保するために行き届いた品質管理のもと、独自の方法で栽培され、加工されたタチアワユキセンダングサだけを“宮古ビデンス・ピローサ”と呼んでいます。

安全性はもとより、有用性についての基礎研究と共に健康・美容への応用面でも研究開発が進み、健康食品、健康茶、化粧品などの原料として利用されています。

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ビデンス・ピローサとの出会い

傷ついた野生動物が集まる温泉があるといいます。また病気になった動物が好んで食べる植物があるそうです。自然界には人の健康に役立つ植物がたくさんある筈です。役に立つ植物を求めて各地を探し、宮古島で「むつうさ」と呼ばれる植物に出会いました。沖縄本島では「さしぐさ」と呼んでいます。いずれも種子にある刺で人や動物にくっつくことから付けられた名前です。この「むつうさ」がタチアワユキセンダングサ、宮古ビデンス・ピローサの元になった植物です。

島の人は、昔はよく「精がつく」と言って食べたそうです。今でも新芽を「おひたし」や「てんぷら」にして食べさせる店があります。牛や豚に与えると育ちがいい、毛並みがよくなる、乳の出がよくなる、などと言います。

ビデンス・ピローサの種

岩を割ってまで成長する生命力、南国の強烈な日光にさらされ潮風に倒れてもまた立ち上って伸びる強靭さ、そして人や動物が食べて元気になる植物です。早速、学術調査と共に大学で抗酸化力や安全性、血糖降下作用や抗炎症性、次々と試験してみると確かな手応えがありました。
栽培も加工も試行錯誤を繰り返しました。勝手に生える植物でも安全性を確保し、一定の規格に収まる品質のものでなければ商品にはなりません。
学術調査の結果からも、世界各地で食用にもされ、伝承薬、民間薬として重用されている植物なのに、近代的な研究は少ないことが分かってきたのです。

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文献資料から見た、 ビデンス・ピローサ」

ビデンス・ピローサは、熱帯アメリカ原産のキク科センダングサ属の植物で、黄色や白い可憐な花を咲かせ、広く熱帯・亜熱帯にかけて分布しています。日本では、沖縄などにも分布しています。過酷な環境でも繁殖できるという、非常に強い生命力が特徴です。とても変異しやすいので、素人では見分けのつかない近縁種がたくさんあります。文献資料によると、中南米諸国やアフリカ大陸各地、また環太平洋の国々では、伝承薬、民間薬として広く使用されてきたことが窺われます。

食用としては、若葉や柔らかい葉を茹でて、ピーナッツバターとか食用油、トマト、玉葱、などを加え食べるとか、葉を茹でて乾燥したものを新鮮野菜の不足する乾季に食べる、ビタミンEの補給源である、などの記載があります。
薬草としての効能は、消化器、呼吸器、循環器、感染症、眼科や耳鼻科、歯科、婦人科、外傷や潰瘍など、ほとんどあらゆる領域に亘っており、特に炎症を伴う症状によく使われているように思われます。

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幾つかのちょっと変わった例を挙げると、根の料理がマラリアに効くとか、柔らかい葉を痛い所に貼る、花が下痢止めに、葉の乾燥粉末を水と混ぜて浣腸する、根や新芽を噛むとリウマチに効く、種子を灰にして傷口に擦り込む、葉の搾り汁を点眼、全草を絞ったり煎じたりして解熱・鎮痛に飲んだり患部に貼ったり、毒蛇に噛まれた時の解毒、寄生虫や結核も挙げられています。実に様々です。
このように使用部位も全草、根、葉、花、種、全て利用されています。
もちろん、人種も体質も食生活も生活環境も違う日本人が、例えば毒蛇に噛まれた時に効くとは考えられませんので、ビデンス・ピローサの世界での使用例と考えて頂ければと思います。

使用例リスト

ビテンス・ピローサのてんぷら

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<strong>宮古ビデンス・ピローサ</strong>事業の推進体制

宮古ビデンス・ピローサ事業は1996年からスタートしました。沖縄県宮古郡城辺町(現宮古島市、2005.10.1一市四町合併)の支援と農家の協力を得て畑を借り、町立の「特産品開発研究センター」の使用許諾を受けて試験栽培~試作加工を開始しました。複数の大学や医療機関等の協力を得ながら進めてきた研究の成果は、様々な学会や学術雑誌等に発表されています。
一覧表へリンク ※外部リンク

宮古ビデンス・ピローサ事業」は、沖縄県の強力な推薦により産学官共同事業に採択される機会と栄誉に恵まれ、
沖縄県、宮古島市の地域開発事業として期待を集めています。

2004年
2005年
“平成16、17年沖縄産学官共同研究推進事業”に採択。
2006年
~2007年
“平成18、19年度地域新生コンソーシアム研究開発事業”に採択。
2008年 経済産業省と農林水産省により「農商工連携88選」に認定。
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瀬山義幸先生のコメント

宮古ビデンス・ピローサ研究開発の当初からご指導ご協力を頂いている当社技術顧問瀬山義幸先生から、次のコメントを頂いています。

「<strong>宮古ビデンス・ピローサ</strong>(宮古B.p.)に含まれる生理活性成分には多くの可能性がある。」

山や森がない宮古島では太陽からの紫外線が豊富であり、加えて頻繁に発生する台風のような気象変化は環境ストレスとして宮古B.p.をはじめ、植物に襲い掛かり、これに対応するため宮古B.p.は抗酸化物質や免疫様の生理活性成分を合成していると推測されます。事実、宮古B.p.にはカフェ酸誘導体、フラボン誘導体、アセチレン誘導体等の生理活性の存在が報告され、生理活性成分の中にはビタミンEのような脂溶性やビタミンCのような水溶性ビタミンと同じような抗酸化作用があることを明らかにしました。

このように宮古B.p.の植物体が作成した種々の抗酸化・抗ストレス作用因子や免疫のような生体防御因子が、ヒトをはじめ動物の生体内で有用に働いている姿は自然の恵みとも考えられます。

これまで生薬など数多くの天然物の研究を行って来ましたが、その中でも宮古B.p.は非常にユニークな研究材料であり、これからの可能性に期待しています。

良いものをつくるために
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